宿便なんて無い!?

雑誌やインターネット、ドラッグストアの店頭でもさまざまな便秘解消法が発信されていますが、そんな中でも「宿便が取れる」と謳っているものをよく見かけます。

なんでも便秘がちな人の腸には数キロ分の宿便がたまっていて、それらの便秘解消法を実践することで宿便がどっさり取れる、というもの。

便が長い間お腹の中にたまっていて、やっとの思いで排便してもスッキリ感がない場合「やっぱり私のお腹には宿便がたまっているのだわ」と感じてしまいますよね。

腸にへばりついた便を一掃できたらどんなに気持ちいいだろう、と誰もが思いますよ。

この宿便というもの、肥満や肌荒れの原因ともされていますが、正体はどんなものなのでしょうか。

イメージするのは、ホースの内側に水あかがたまるような感じで腸壁に古い便がついたものですよね。

でこぼこした腸のくぼみに古い便が入り込んで、そのまま貯まり続けたら・・・

そんなの嫌、早くきれいに洗い流したい、そう思うのが普通でしょう。

しかし実際は、腸壁に古い便が積もり積もって貯まっていくということは医学的には考えられないことらしいです。

腸の壁はひだ状になっているのですが、ぜんどう運動によって波打っているので、常に同じ場所が谷になっているわけではないのです。

また腸の細胞は数日で生まれ変わるので、古い細胞は便とともに排泄され、便が何ヶ月もそこに留まってへばりついているなんていうことはあり得ません。

結論は、宿便はない、ということです。